2015年5月21日木曜日

薪ストーブとメーソンリーヒーターの違い

まずは、薪ストーブとの違いについてです。
薪ストーブは平たく言うと、「鉄板で囲った箱の中でのたき火」です。
そのたき火を、効率良く、かつ環境に配慮した構造になっている。


現在では、上図のように、場合によっては触媒まで使って
微粒子を排除するようになっている。
しかし、本来なら完全燃焼すれば微粒子まで燃えるはずです。
そのような高温燃焼は(1000℃くらい)はストーブ筐体(鉄板・鋳物)
にもあまり良くないらしい。 だからこのような構造で低温燃焼
での微粒子排除をする訳です。

片や、メーソンリーヒーター(略してMH)は、筐体は自然素材です。
(耐熱レンガ等)
従って、高温燃焼も可能なので、構造は薪ストーブより単純で良い。
高温なので、完全燃焼しやすい(1000℃でも問題無い)。
そして、排気通路をこのようにする事で筐体全体で蓄熱する。
その蓄熱により、1日2回ほど薪を焚くと24時間放熱します。
その替わり、速熱性は薪ストーブに劣ります。
筐体表面温度は、50-70℃程度だそうでやけどの心配もあまりない。
排気通路の途中にオーブンを設置すれば料理もできる。

私的なポイントは、薪消費量が少ない事とオーブン。
薪消費は薪ストーブの1/2〜2/3くらいだそうです。
薪ストの場合、オーブン付きだと鋳物ではなく鉄板製が多く
結果として鉄板製は耐久性に劣ると判断してます。

従って、オーブン・薪消費といった点でMHが優位だという次第。
反面、MHは重い・大きいというデメリットもある。
薪スト自重が150-250kgに対して、MHはその10倍くらい。
この重さのため、重量を支える基礎構造から計画する必要がある。
既存住宅に後設置するにはかなり面倒そうです。

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