2015年5月23日土曜日

閑話休題

Masonry Stove(Heater)は、日本語発音ではメーソンリーとかメイソンリーと
なります。 意味としては、組積構造という事です。
由来は、メーソン。 石工職人だそうです。 レンガや石を組み上げる職人の事。
だから、MHは、組積構造で作った蓄熱式ヒーター(ストーブ)の総称です。

例えば、ロシア(旧ソ連)や東欧で有名なペチカもMHに含まれます。

上図は、日本の業者さんが作っているペチカですが薪ストーブ併用ですね。
排気をこのように巡らせてレンガに蓄熱しています。
但し、燃焼機構は薪ストなので高温燃焼や薪消費量的にどうなのか?
という処が気になります。
これは、海外の施工例ですが薪ストの代わりに焚口が飛び出ていて、
その上部で料理などもできるようです。しかし、炎を楽しむというより
機能本位といった感じで、私的には好きではありません。

このペチカ以外の蓄熱式ストーブはどんなでしょう?
ティッケルヒーターというのがオランダからリリースされているようです。

コアもあり、オーブンもついているようで私の構想案に近い構造です。
コアと外装の両者で蓄熱する形式で、煙道を巡らせる形式ではなさそう
です。 外装材料も選択肢がなさそうです。
組立は、モルタル不要で積み上げるだけのようで引越するときも分解可能
との事です。 しかし、積み上げるだけなので日本の地震対応はどうでしょう?
補強鋼材などを別設置すると、外観的に目立ちますね。

最近、信州でロケットストーブが人気のようです。
この写真ではレンガのソファ座面下に煙突を巡らせてあり、この煙道部で
蓄熱するようです。
このロケットストーブの特徴は、煙道を横引きできる事です。 強いドラフトを
発生させる事ができ、長い煙道設置が可能だそうです。 しかし、これも
ペチカ同様に、炎を楽しむというより機能重視だと感じます。
ただし、構造的に横長にできそうなので耐震という意味ではペチカより
有利かも知れません。

これらの他に、薪ストの変わり種のようなのもあります。
外装板の一部に石板を使っているHearth Stoveというものです。
石による蓄熱を考慮した薪ストとティッケルヒーターのハイブリッド
のような感じですね。

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